死ぬかと思った・・・そんな1日だった

今日病院へ行ってそして『手術の日程を決めようかと』そう考えていた。

病院へ午前中に行ってそこで日程を決めようかと・・・

そしたら随分待たされた後で自分の順番がやってきて、

『●●さん、今日は午後からこれますか?もう切っちゃいますか?』

意外というか、まさに『俺的には唐突な出来事であった・・・』

(『えっ! それって今日なの!!??みたいな・・・』)




結局15時30分から手術をしようか!と決まったのでお昼前くらいに

病院を一旦出ることにしたが、『手術代っていったいいくらなのだろうか?』

と気になったので、看護婦さんに聞いたが『それは事務所で聞いて』

と言うので、カウンターに『すみません、今日の15時過ぎに手術を

するように決まったので概算でいくらくらい必要なのか?を教えて

ほしいのですが、左脇の【ろうこう摘出手術の保険3割負担って】

いくらくらいしますか?』そういうと【慣れたおじさんが】

『う〜〜〜ん、1万5千円から2万円くらいとりあえずあればなんとか

なると思うけど』と答えてくれたので、そのまま『車を出したいので

駐車券をもらえますか?』と言って外に出たら、なんと駐車場が来たときに

【救急車が止まるスペースの隣】しか空いてなかったのでそこに置いていたら

救急車が俺の車の【まん前】になぜか止まっていて誰も乗っていなかった

ので、仕方がないのでそのまま近くにある銀行までお金を下ろしに行ったが

すっごい底冷えのする寒い1日で、妙に天気は晴れていた!



駐車場に戻ると、なぜか救急車は俺の車の隣に綺麗に並べて駐車してあった。

自宅に帰りそのままごはんを食べて、そしてシャワーを浴びた。

その後で生命保険会社のカスタマーセンターにフリーダイヤルで携帯から

電話して聞いたのだが、『当日手術の場合は正式病名を病院で聞いたあと

もう1回電話しないと保険の適用かどうか?がわからない』と言われる。

どうも保険の適用にはならないような雰囲気だった!

それはそうで仕方がないとも思うのだが、証明書のようなものが結果的に

有料なので、先に教えてもらえないと申請すべきどうか?

ここが悩んでしまうじゃないか!?と感じる。




まだ時間があったので年配者である友達に携帯から携帯に電話したら

コールするものの出ないので切ったら、すぐに折り返し電話がかかってきて

『実は今病院で俺の弟が実は具合が悪くてさー、今日手術をしたら

肺がんがすでにいろいろ転移していて、もう4時間になるが終わらなくて

最初に患部を開いたら”もうちょっと手の施しができないので”という

電話があってそれで病院にかけつけているんだ・・・』となんか

そんな感じでカミングアウトされてしまった!どうリアクションを返せば

良いのかが迷った。

それで『実は俺も少し左の脇に化膿したまま治らないのでずっと治療を

通院してきたが、今日午後から手術することになってね〜』と

とりあえず答えるしかなかった。

(なんか声でも聞くか、彼なら難しい話もしないしなあ〜)

そんな想いで電話したつもりだったが、電話しなければよかったかもなあ〜

とも反省する。だって返って落ち込むじゃないか?

そんなすでに【手の施しようがない!】という話はショックだった。

なんでも『俺とは違い弟は出来がよかったので一流企業で給料も俺よりかは

高くもらっているんだ・・・』 昔彼はそんな風に言っていたのを思い出す。




14時20分頃に癒えを出るが、なんか天気が、太陽がとてもまぶしい。

15時前についてタバコを何本か吸った、時間ぎりぎりの15時に

受付を通らずにいきなりそのまま、治療室のほうへ回ったがもう半年も

通う病院なのに”初めて入る”点滴室ほか処置室などが並ぶ。

そこでずっと待っていると15分くらいして看護婦さんに『●●さんですか?』

と声を掛けられてそれから着替えることになったのだが、とても人の行き来が

激しい場所で落ち着かなかった。なんであんな場所で待たせるんだろうか!?

『こちらでこの”手術衣”に着替えて中はパンツ1枚で、寒いのでこの

ガウンを羽織ってくださいね』と言われ、その後は身長と体重とそして血圧と

測りそしていろいろな質問などに答える。

『随分体格が良いですがなにかスポーツでもしていたんですか?』と

聞かれるので『昔野球なんかを少しね、軍隊のようなところで育ったので』

と答えていた。血圧は上が117で下が68で体調そのものが

今までに病気や手術がなかったことを少し誉めてくれているのかも知れないが

『健康なんですね?』といわれると少しだけ複雑な気もする。

だって健康そのもので順風万端ならば決してこんな手術室には来ないだろう!

と小学生くらいにでもわかりそうなのに・・・




『●●さんはXXさんが2回に連れていくの?』

『それは▼▼さんがやるみたいよ』『私は行かなくてもいいの・・・』

脇を剃った後で椅子に座って待たされているときにカウンター内の看護婦さん

達が会話するのが聞こえるがなんかとてもあわただしい感じでどうも準備が

うまくいっていない感じだけが伝わり、余計どこか感にさわるというか、

不安を煽るのだ!!!

『●●さん、それじゃ時間ですので行きましょうか?』とずっと最初から対応

してくれる看護婦さんが声を掛けてくれるので、一緒に出る。

どうも2階にテレビなどイメージではベッドで運ばれるイメージがあるのだが

そんな手術室まで歩いて看護婦さんと二人でてくてく歩いて行く。

手術室はメチャクチャ広くてデカかった。なんかライトがとてもまぶしく

変な帽子をかぶせられ、ベッドに寝るように言われた。



少し時間がたつほどに『大した手術じゃないですよ〜』と言っていた割に

看護婦さんの人数が増えていったのが余計なにか不安を煽っていく。

先生が来たときに『局部麻酔をかけますね』といったが結構これが数箇所で

痛い。

意識が全然遠のいていかないというも結構つらいものがあり、顔におなかの

あたりから続くシーツのようなものをかけられて脇だけを手を伸ばして

後は顔も隠れるようにされる。左脇のところがよく見えるように左手を伸ばし

そして顔は右を向くようにいわれ、息がしやすいように少し空間ができ、

たまにそこから看護婦さんが説明などをしてくれるが、

こんな場合全身麻酔のほうが意識がなくて気が楽だとも感じる。




『それじゃ切っていきますね、痛いときは痛いと言ってくださいね!』と

先生が言うが、といあえず『ハイ』としか答えられない・・・

少し切り出すと『痛い』と感じたのでそう言うと『麻酔を追加します』と

言われるが、結構メスで切る感じがビリビリ伝わってくるのだ!

とても冷たいものが肩の周辺に流れていくので、『これってたぶん血では?』

と思うと結構な量に思えるので、ちょっと怖い気もした。

最初は『電気メスは使いますか?』『たぶん必要ないとおもうけどもいつでも

使えるようにスタンバイだけはしておいて・・・』そう言っていたのを聞いて

しまったのだが、『ちょっと電気メスを使おうか』と先生が言った際に

『やはり出血がひどいのか!?』と変な医療知識を持ってしまっている自分が

どこかもうひとりの自分がすっごい冷静に状況判断をしてしまうようで

意識がはっきりしているのもつらいものがある!

ジュッジュッジュッーみたいななにか電気のようなものがイメージでは

なにか火花でも飛び散る溶接バーナーのようなそんな音がすっごい小さな

音から段々と大きくなり、そして『あ痛っ!』みたいな感じで少し音が

一段と高くなったときに体がビクッきてしまい、先生が『痛いですか、それじゃ

麻酔を追加しますね!』となるのだが結構これは痛かった。

ずっとこの繰り返しが続く。



どのくらい時間が経ったのだろうか。『それでは終わったので縫合しますね』

と先生が言うのが聞こえたときから、なんかまた違う痛みがしてきた。

結構これも長く感じる。

最後に終わったときに『結構大きかったんで時間もかかったんですが、

切り取ったところを見ますか?』と聞かれた際に『見なくていいです』と

答えたら先生も看護婦さんたちも笑っていたが、気持ちが悪いとかそんな

感じでもなくて、ただただもう余裕がなかったのだ!

かなりそれだけ痛かったので・・・

終わった後で『少し汚れているので綺麗にしますね』とつめたいもので

肩の周辺を拭かれた後で、服を調えてから、手術室最初の看護婦さんと

一緒に出た。そして1階にある、点滴処置室で15分ほど寝ておき、血がとまる

のを確認すると言われるがかなり痛みだかがまるでひっどい火傷を負ったような

そんな感じで痛い。時間が経つ前に隣のベッドのばあさんが『すみません』と

大声で看護婦さんを呼ぶのだがその度にまたそのとなりのばあさんが

『枕のところのコードを押すと来ますよ』と答えているのだが、

聞こえないのか?その声が何回もするのが気になってしまう!

看護婦さんが来て『出血が止まったみたいですね、痛いですか?指先など

麻痺した感じありますか?』など聞かれるので『痛いというか、なんか焼ける

ような痛みがひどい』とだけ答える。『ちょっと出血がひどかったので

電気メスを使いましたが、麻酔が効かないところに達したときにまた痛みが

出るのでそこで麻酔を追加しました』など説明してくれるが、かなり痛みが

増えて【加速している】のが気になってしまう。

待合室にいくように言われ、そこでちょっと待たされてお金を午前中の分と

一緒にまとめて支払う。

駐車券をもらって自動販売機で缶コーヒーを飲む。

なんだかとても美味い。

車に乗るとすぐに走り出し、自宅に携帯から電話して『今手術が無事終わって

全然問題もないけど、少し気分転換にドライブしてから帰るね』と伝える。

『ヤバイ、痛みがあるのがどんどん加速している・・・』

薬局で薬をもらったのを飲むかどうか?悩むが空腹時は飲めないらしいので

飲まずに時間が経つまでドライブでもしていくことにした。



痛みというのは不思議なもので、体になにか壊れた場所などを教えてくれる

役割もしているようで、こんな場合痛い!と感じた最初にあまり薬で抑える

とどんどんそのまま痛みが加速するような症状を起こすときがあるので、

少し痛みを感じたままにしておき、後で薬を飲もうと車を走らせたが、

たまらない痛みが2時間続き、家に着いたときは17時過ぎていた。

ごはんを食べて一気に抗生物質や痛みどめを飲んだ・・・

ほんの少しずつ痛みが和らいでいく感じがした。

体質なんだろうか、少し切っただけでも体に痛みが走るタイプのようで、

痛みも普通の人よりは感じるタイプのようで、かなり痛い、そしてとても

長く感じる1日だった。



普通は抜糸というのは『1週間くらい』でやるらしいが、脇の下というのは

かなり運動量のある場所なので、あまり早く抜糸をすると自然に傷口が

開いてしまう危険性があるらしく、今からだと2週間くらいかかるようで

年末年始もずっと病院通いとなるようで、少し憂鬱で、縫合の糸も少し

大きめのようだった。

なんか正月気分もなく、そんな年越しになるんだけども、

思った以上に傷が大きく、それをとりあえず除いたという【安心感のような

少しすっきりした気分】だけが残る。

来年度、2006年はビジネスもがんばるぞ!^^